浄化とリセットのセルフケア|秋分の日に始めたい新習慣

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秋分の日が近づく今が、セルフケアを始めるのにとっても最適なタイミング!!!

この時期になると、なんとなく体が重い、気分が落ち込みやすい、そんな揺らぎを感じることはありませんか?

実はそれ、あなたの体が送る「心身を浄化してリセットしてください」のサイン!まるでエアコンのフィルター交換のお知らせランプのようなものなんです。

日本の暦では、秋分の日は「昼と夜の長さが等しくなる日」。東洋医学では、「陰陽が調和する日」とされ、自然のバランスが整う特別なタイミングとされてきました。神道では、「秋季皇霊祭」が行われ、祖先の御霊に感謝を捧げる日として尊ばれてきました。世界の様々な宗教やスピリチュアルな伝統においても、太陽が真東から昇り真西に沈むこの日は、「あの世とこの世がつながりやすい日」とされ、祓いと感謝の儀式が古来より執り行われてきました。

しかし裏を返せば、あの世とこの世が繋がる日だからこそ、ネガティヴなエネルギーに影響を受けやすい日でもあります。だからこそ、人類は世界がまだ交流も持たなかった時代からずっと、世界中で、この秋分の日の特別な儀式や祈りを大切にしてきたのでしょう。

現代の日本でも、9月20日〜26日の「お彼岸」にはご先祖を供養する風習が残っています。自分を浄化して清めること、そしてご先祖を敬い感謝を捧げることは、魂の在り方を整える大切な時間。尊びを持ってあの世とこの世に一線を引き、改めて自分自身や家族、そしてご先祖様を大切にする節目と言えるでしょう。

また、東洋医学では、秋は「肺」と「大腸」を養生する季節です。呼吸と排出を司るこれらの臓腑は乾燥や冷えに弱く、気持ちの面では「悲しみ」をため込みやすい傾向があります。深い呼吸で不要なものを吐き出し、旬の食材で潤いを補い、体と心の巡りを整えることが大切です。

この記事では、日本人が古来から大切にしてきた伝統習慣や神道的な浄化の考え方、そして東洋医学に基づいた養生法を組み合わせて、秋分の日にぴったりの「浄化とリセットのセルフケア」を紹介していきます。日常に取り入れやすい方法ばかりなので、ぜひ今日から小さな一歩として試してみてください。

セルフケアで大切なことは順序

物事には必ず”順序”というものがあります。例えば、部屋の掃除はまず、窓をあけること、埃を払う事、物を整理する事、そして床を磨くこと。もし順番を逆にしてしまうと、掃除をしても、結局部屋の中に埃が残ってしまいますよね。

浄化とリセットの場合、まずは徹底的に不要なものを外に出し切ること。そして、エネルギーを取り込むこと。最後に、取り込んだエネルギーを全身に巡らせること。そうすることで、体と心の両方にバリア機能を張り巡らせることができるんです。

今回ご紹介するのは、5つのステップ。呼吸・塩・湯の3つの清め、旬の食材でエネルギーを取り込む食養生、取り込んだエネルギーを全身に巡らせるストレッチです。

ぜひ、順番に取り入れてみてくださいね。

呼吸で清める

私たちは一日に約2万回もの呼吸をしているといわれています。しかし、その大半は無意識で、しかも浅い呼吸になりがちです。特にストレスや不安を抱えているとき、呼吸は短く、胸の上の方だけで吸ったり吐いたりしていることが多いのです。そんな呼吸では、体の隅々にまで酸素が届かず、不要なものを十分に吐き出すこともできません。

東洋医学では、秋は「肺」を養う季節とされています。肺は呼吸によって外界とつながり、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出するだけでなく、体全体に「気」を巡らせる重要な臓腑です。肺の働きが弱ると喉や皮膚が乾燥しやすくなり、免疫力が落ち風邪をひきやすくなります。また、体表を覆う「衛気」というエネルギーも弱まり、体と心の両方の防御機能が弱ってしまいます。感情面では「悲しみ」を溜め込みやすくなるため、気分が沈みがちになるのも秋の特徴。だからこそ、深い呼吸で肺を潤し、余分な感情や老廃物を吐き出すことが大切なのです。

呼吸は「吸う」よりも「吐く」ことを意識しましょう。長くゆっくりと息を吐き切ることで、体内にこもった熱や不要なものが外へと出ていきます。体と心の中に溜まった澱(おり)を手放すように、しっかりと吐き出すこと、これが浄化の第一歩です。そして、吐き切った後に入ってくる自然な吸気は、澄んだ新しい空気。自然からのエネルギーを新しく取り込む瞬間ですす。

実践のコツは、背が伸びるぐらい背骨をグーっと高く伸ばし、肩の力を抜き、まずは口から「ふぅ〜」と太く長く吐き切ること。お腹がぺったんこになっていくのを感じながら、体内に空気が残らないようにしっかりと履き切りましょう。吐き切った後は、意図的に吸おうとするのではなく、鼻から自然に空気が入ってくるのを感じてみてください。お腹と背中がぐわっと膨らむはずです。この「吐く」→「自然に吸う」のリズムを繰り返すだけでも、頭がスッキリし、胸の奥の重たさが軽くなるのを感じられるでしょう。

秋分の日 セルフケア 呼吸

さらに一歩深めたい方は、4秒で吸い、7秒息を止め、8秒で吐くというリズムで行う「4-7-8呼吸法」おすすめです。4-7-8呼吸法は副交感神経を優位にしてリラックス効果を高め、ストレス軽減や睡眠の質改善に役立つとされています。頭の中で静かにカウントしながら呼吸をすると、自律神経が整い、心のざわめきが落ち着いていきます。

朝は新鮮な空気を取り込み、夜は一日の疲れや心配を吐き出すイメージで行うと、一日を通して心身のバランスが整いやすくなります。朝起きて活動を始める前、子育てや家事や仕事の合間で気持ちを切り替えたい時、夜体を休めるモードに入る前、ぜひこの呼吸法を10回やってみてください。かかる時間はたった3分ほどです。

呼吸は誰でも、どこでも、道具を使わずにできるセルフケアです。まさに、体内に滞っていた空気・老廃物・エネルギー・感情、全てを吐き出し、新しいものへと取り替えることができます。

秋分という節目の日には特に、「呼吸で体と心を祓い清める」ことを意識してみましょう。吐く息で不要なものを祓い、吸う息で自然のエネルギーをいただく――その繰り返しが、心身を軽やかにリセットする力となってくれるのです。


塩で清める

日本では古来より、塩は「祓い清め」の象徴とされてきました。神道の祭祀でも、場を清めるために塩をまいたり、供えたりする習慣があります。相撲で土俵に塩をまくのもその名残であり、日常の中でも葬儀後に塩を使う習慣は、邪気や穢れを祓うための伝統的な知恵です。

塩がなぜ「清め」に使われてきたのか。それは、海が「生命の源」とされてきたことと深く関わっています。海水の結晶である塩には、自然の浄化力が宿ると信じられ、体を清め、エネルギーを整えるものとして用いられてきました。

現代の暮らしに取り入れやすいのが「塩風呂」です。天然の海水塩をひと握り湯船に溶かし、ゆっくり浸かるだけで、汗とともに老廃物を排出し、心身が軽くなるのを感じられるでしょう。精製塩ではなく、自然塩を選ぶのがポイント。マグネシウムやカリウムなどのミネラルが血流を促し、代謝を助け、疲労回復にも役立ちます。

入浴中は、吐く息で体の中の重さや澱を手放すイメージを持つと、さらに浄化の効果が高まります。東洋医学的にも、発汗は体の余分な「湿」や「熱」を排出し、気血水の流れをスムーズにします。

週に一度でもいいので、塩風呂で心身を浄める時間を持ちましょう。それはただのリラクゼーションではなく、「自分自身を清め、自然と祖先から受け継いだ命を大切にする」祈りの行為、そしてミネラルを取り込み生命活動力を高める医学的健康法でもあるのです。

家の浄化として、一度床に塩を撒き30分ほど時間を置いた後、掃除機で吸い取り綺麗に拭きあげるのもおすすめです。玄関やベランダも同様、少量の塩をまき箒で掃くと家の出入り口を清め厄除けになるとされています。

秋分の日 セルフケア 塩

湯で清める

水や湯で身を清める「禊(みそぎ)」は、神道における最も古い浄化の方法のひとつです。川や海に入って穢れを祓うこの習慣は、現代では「入浴」という形で私たちの暮らしに息づいています。お風呂に入ることは、単に体の汚れを落とすだけではなく、心を落ち着け、一日の区切りをつける“祓い清め”の行為といえるでしょう。

湯には水圧によって血流を促し、筋肉の緊張を和らげ、心身を深くリラックスさせる働きがあります。特に秋分のような季節の節目の日には、湯で体を温めることが、自然のリズムに調和し、心と体をリセットする助けとなります。ぬるめのお湯にゆったり浸かるだけでも、副交感神経が優位になり、呼吸が深まり、不要な緊張や不安が自然に解けていくのを感じられるはずです。

さらに、お湯に自然素材を加えることで、浄化の力を高めることができます。日本酒をコップ1杯入れれば血行が促進され、肌も柔らかくなります。生姜や菊の花を浮かべると、体を芯から温め、邪気を祓い長寿を願う意味合いがあるとされています。檜や白檀などの木の香りは空間を清浄にし、心のざわめきを落ち着ける効果もあります。これらはすべて自然信仰に根ざした、日本らしい浄化の知恵です。

一日の終わりに湯へ身を委ねることは、体を清めるだけでなく、心をリセットし、「今日も一日を無事に過ごせました」と自然やご先祖に感謝する時間にもなります。お風呂から上がった後の軽やかさや爽快感は、まさに“湯による祓い清め”の証。秋分という節目には、普段より少し丁寧に湯に浸かって、次の季節を迎える準備をしてみましょう。

秋分の日 セルフケア 湯

旬の食材で養生する

日本の暮らしには「旬をいただく」という大切な習慣があります。神道の祭祀では、新しく収穫されたお米や野菜を神に供え、その後に自らも口にする「新嘗祭(にいなめさい)」が行われてきました。自然の恵みを神と分かち合い、感謝しながらいただくという行為は、単なる食事を超えて「祈り」と「浄化」の意味を持っていたのです。

東洋医学の視点から見ても、旬の食材はその季節に必要な働きを備えています。秋は「肺」と「大腸」を養う季節とされ、特に乾燥に弱い肺を潤すことが大切。そこで役立つのが「白い食材」です。大根、豆腐、れんこん、百合根、梨などは、肺を潤し、呼吸を楽にする助けとなります。梨のやさしい甘みは喉の渇きを癒し、れんこんは咳やのどの不快感を和らげる働きがあるとされています。

また、といった秋の果実もおすすめです。柿は体にこもった熱を冷まし、ビタミンCが豊富で免疫力を高めます。栗は胃腸を元気にし、疲労回復を助ける滋養強壮の食材です。さらに、きのこ類根菜類は大地のエネルギーをたっぷり含み、体を内側から温め、気の巡りを助けてくれます。

日々の食卓にこうした旬の食材を取り入れることは、難しいことではありません。たとえば、れんこんや大根を使った温かい煮物、豆腐ときのこのお味噌汁、梨や柿を食後のデザートに添えるだけでも立派な養生になります。特別なレシピでなくても、旬のものをシンプルにいただくだけで、自然と体は整い、心もほっと和らいでいくでしょう。

旬の食材を使ったレシピはこちらからチェックできます。→白ごはん.com 旬の食材レシピ

旬の食材をいただくことは、体を潤し養うと同時に、自然の恵みに感謝する行為でもあります。秋分という節目には、季節のめぐりとともに生きている自分を実感しながら、旬の滋養を取り入れてみてください。それは、体と心を優しく浄化し、新しい季節へと力強く進むためのエネルギーとなるはずです。

秋分の日 セルフケア 旬の食材

ストレッチで巡らせる

体の中に滞りがあると、気分まで重くなってしまうもの。東洋医学では「気・血・水」の流れが滞ることが不調のもととされ、リンパの循環や血流を整えることが心身の浄化につながると考えられています。秋分の節目には、リンパ節を意識したストレッチと、呼吸を組み合わせて体の流れを整えましょう。

リンパ節をゆるめるストレッチ

リンパ節は老廃物の出口のような場所。特に大きなリンパ節が集まるのが「頸部(首まわり)」「鎖骨(デコルテ)」「腋窩(わきの下)」「鼠蹊部(脚の付け根)」です。これらの部位をゆっくりと大きく回すように動かしたり、手で軽くさすったりするだけで、リンパの流れがスムーズになります。首をゆっくり回す、肩を大きく回す、足の付け根をじわーっと前後左右に開くなど、シンプルな動きでOKです。

呼吸で内臓をストレッチ

深い呼吸は、それだけで横隔膜を上下に動かし、内臓をマッサージしてくれます。椅子に座って姿勢を整え、長く太く息を吐きながらお腹を凹ませ(横隔膜が上がる)、吸う息でお腹と背中がパンパンにふくらむ(横隔膜が下がる)のを感じましょう。内臓がよく動けている時は、ゴボゴボっと音が鳴ります。横隔膜が上下することで、内臓の血流量が上がり胃や腸の働きが促され、デトックス力が高まります。本来は呼吸そのものが、内臓ストレッチなのです。

ふくらはぎをほぐすストレッチ

「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎは、血流とリンパを全身に押し上げるポンプの役割を担っています。ここが硬くなると、全身の巡りが滞りやすくなります。足を肩幅に開き、ゆっくり踵をあげて爪先立ちになり、ゆっくり踵をおろし元に戻す。これを20回。今度は分厚い本や踏み台を置き、両足の土踏まずから指の前半分だけを乗せ、踵が浮いた状態にします。踵をゆっくりと地面におろし、ゆっくりと踵を持ち上げて足を元に戻す。これを20回。アキレス腱を伸ばしたり縮めたりすることで、ふくらはぎがしっかりとストレッチされます。

秋分の日 セルフケア ストレッチ

これらのストレッチは、特別な器具や長い時間を必要としません。首・肩・脚の付け根をほぐし、深い呼吸で内臓を揺らし、ふくらはぎをやわらげる。そんな小さな習慣が、体の巡りを整え、心を軽やかにリセットしてくれるのです。

リセット完了(まとめ)

呼吸で心を清め、塩で体を清め、湯で清め、旬の食材でエネルギーを養い、ストレッチで巡りを整える。これらはどれも特別な道具や難しい知識を必要としない、私たちが昔から自然に続けてきたシンプルな習慣です。

秋分の日という節目は、その一つひとつを改めて丁寧に行うきっかけになります。神道ではご先祖や自然に感謝し、東洋医学では肺と大腸を整えて不要なものを手放す。こうした伝統や知恵はすべて、「人は自然とともに生き、循環の中で浄化される」という普遍の真理を教えてくれています。

浄化やリセットは一度きりで終わるものではありません。毎日の小さな積み重ねが、体と心を軽やかに保ちます。朝は深い呼吸でスタートし、夜はお風呂で一日を清め、旬の食材を味わい、体を少し伸ばす――そんな素朴な繰り返しが、あなたの中に「祓い」と「清め」の力を育てていきます。

秋分を迎える今こそ、自分自身をリセットするタイミングです。呼吸と食事と動きと祈りを通して、自然やご先祖から受け継いだ命を大切に育んでいきましょう。浄化とリセットの習慣は、あなたの心と体に「大丈夫」という安心をもたらしてくれるはずです。

秋分の日 セルフケア リセット

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