こんにちは、心をほぐすセラピスト:あやかです。
私は現在、30代後半。回復に時間がかかったり、重力を手強く感じたりーー小さな不調がちらほら現れるお年頃。まさに「ご自愛必須」な毎日です。
私が小学生の頃、母はちょうど今の私ぐらいの年齢でした。当時の母は白髪が多く、休みの日にはよく母の白髪染めを手伝っていたのを覚えています。
それから二十余年の時が経ち…気付けば私も当時の母と同じぐらいの年齢になりました。が、しかし、今のところ私には白髪がほとんどありません。
私の周りを見てみると、10代の頃から白髪があった友人もいれば、毎月白髪染めをしている同世代の友人もいます。しかし、私より年上でも綺麗な黒髪を保っている人もいます。
「あれ?白髪は遺伝じゃないのかも?」「年齢も関係ないのかも?」「いったい何が違うんだろう?」ーーそんな疑問が湧いて、白髪の原因と対策を東洋医学に基づいて調べてみました。
この記事では、東洋医学の考え方をもとに、「4つのタイプ別:白髪の原因と対策」をご紹介します。簡単にセルフチェックができるので、あなたの体質や今の心の状態を知るヒントとして、ぜひ読み進めてみてください。

最新科学の白髪の原理
最新科学では、白髪は「毛根の中で色素をつくるメラノサイト(色素細胞)」や、そのもとになる「色素幹細胞」の働きが弱まることで起こるとされています。また、加齢や遺伝、ストレス、栄養不足などが原因となり、一度白くなった髪が自然に黒く戻ることはほとんどないとされています。
メラノサイトは、酵素の働きによってメラニン色素を作りますが、年齢や環境ストレスの影響で黒い色素を作る機能が低下します。
特に注目されているのが活性酸素による酸化ストレスです。毛穴の中に活性酸素が過剰に溜まると、メラノサイトのDNAが傷つき、色素が作られなくなります。本来は血中の抗酸化物質が活性酸素を分解しますが、加齢や環境ストレスなどの要因でその働きが衰えると、結果的に白髪になってしまうのです。
- フェーズ1血中の抗酸化物質が減少
加齢や環境ストレスなどが原因
- フェーズ2活性酸素が増える
抗酸化物質が足りなくて活性酸素を減らせない
- フェーズ3活性酸素がメラノサイトDNAを攻撃
メラニンが作れなくなる
- フェーズ4白髪が生まれる
一度白髪になったら元には戻らない

東洋医学で白髪を考える
東洋医学では、白髪の根本原因を「腎」の機能低下だと捉えます。
東洋医学の「腎」は、現代医学の腎臓(血液のろ過機能)だけでなく、膀胱、ホルモン分泌系、神経系、生殖器、髪、骨、耳、歯など、生命活動全般を支えるシステム全体を指します。また、腎は精(生命エネルギー)を蓄える役割を担っているため、「腎の終わりは命の終わり」とも言われ、発育・成長・老化などに大きく影響するとされています。
さらに、”髪は血の余り”と考えられていて、全身に血液(栄養や潤い)が行き渡った後に余った血が髪になるとされています。つまり、遺伝や加齢、ストレス、生活習慣、病気などによって腎の働きが弱まり、血や精が不足すると、髪に十分な栄養が届かず白髪となって表れるのです。『腎の華は髪にあり』という言葉もあるほど、腎の状態は髪に反映されます。
また、血液を蓄え全身に巡らせる「肝」の機能低下による「血虚」や、栄養を消化吸収する「脾」の機能低下による「気虚」も、髪に必要な栄養が行き渡らない原因となります。
東洋医学では、食養生で腎を補ったり、鍼治療で頭皮の血行を巡らせることで、白髪は黒髪に戻るとされています。
実際に、私も鍼灸治療で黒髪に戻った人たちをたくさん知っています。また、年に数本発見される私の数少ない白髪も、黒→白→黒と、根元が黒いものがほとんどです。

4つのタイプ別、白髪の原因と対策
東洋医学では、白髪の原因をさらに4つのタイプに分けることができます。
自分はどのタイプに当てはまるのかを知ることで、あなたに合ったピンポイントな原因と対策をご知ることができます。臓器や血流や気の巡りなども同時に改善していくことで、白髪ケアだけでなく、全身のアンチエイジングと健康に繋がります。
それでは、4つのタイプ別に原因と対策をチェックしていきましょう。

白髪体質①|腎虚タイプ
- 髪にコシがなくボリュームが少ない
- 運動不足
- 膝や腰が重だるく力が入りにくい
- 慢性的な疲労感
- ストレスが多い
- 耳鳴り・不眠の症状がある
原因:腎のエネルギー(精)が不足し、髪を黒く保つ力が弱まっている。
対策:黒い食材を摂る、軽い運動を取り入れる、ストレスケアをする、十分な睡眠とる
腎は発育、成長、生殖などに関わる生命力のもとと考えられています。腎のエネルギーを補うことで髪の毛の艶やかな色・弾力・若々しさが保たれます。また、若くてもストレスや睡眠不足など生活習慣が乱れると、腎の力が弱くなり白髪や抜け毛の原因になることもあります。
おすすめ食材は、黒胡麻・黒豆・ひじき・わかめ・黒きくらげなど。散歩は運動不足解消だけではなく、ストレス解消にもつながります。夜の睡眠は「腎を休める時間」なので、夜更かしは大敵です。
白髪体質②|血虚タイプ
- 髪が細くパサパサで切れやすい
- 顔色が青白い
- 爪が割れやすい
- 肌がカサつく
- めまい・立ちくらみがある
- 眠りが浅い
- 不安感がある
原因:血が不足して、髪まで栄養が届いていない。
対策:赤い食材を摂る、ヘム鉄を補給する、目を休める
血虚とは、血液が不足した状態です。血液が不足すると髪の毛の成長に必要な栄養が届けられなくなるので白髪、抜け毛、髪が痩せ細る、髪が乾燥して艶がないなどが起こります。女性はホルモン変動で血が不足しやすく、特に産後、授乳中の女性は血が不足しているので、意識的に赤い食材で鉄分を補いましょう。
おすすめ食材は、なつめ・クコの実・プルーン・レバー・赤身のお肉など。女性に多い貧血タイプ。目は血をとても消耗するので、目の使い過ぎはNGです。
白髪体質③|湿熱タイプ
- 頭皮がベタつく・痒い
- 顔がほてる・吹き出物ができやすい
- 口が渇く・口臭がする
- 脂っこい・甘い・味が濃いものが好き
原因:体内の水と熱が滞り血流悪化、栄養が届かない&頭皮の炎症。
対策:食生活を改善する、生活習慣を改善する
湿熱とは、体内に不要な水と熱がたまって気や血の巡りが悪くなった状態です。食べ過ぎや飲み過ぎで余分なものが体の中にたまっていることが主な原因で、男性に多いといわれています。湿熱の状態が続くと頭頂部に熱がこもり毛穴がふさがってしまい、白髪や抜け毛が増えます。
湿熱は男性に多いタイプ。脂っこいもの・生物・冷たいものなどの刺激物を避けて、薄味を心がける。暴飲暴食や夜更かしを控え、体の中の余分な熱を冷ますことがポイント。
白髪体質④|肝気鬱結タイプ
- ストレスで白髪が一気に増える
- 頭皮が硬い
- 慢性的な肩こりがある
- イライラや気分の浮き沈みがある
原因:気の流れが滞り、髪に栄養が行き届いていない。
対策:香味野菜を摂る、ストレスケアをする、リフレッシュを心がける
ストレスを溜め込むと、肝が弱り、気と血の巡りが悪くなります。髪の毛に血の栄養を届けられなくなると白髪や抜け毛が増えます。白髪や抜け毛が増えるとさらにストレスが増えるので、悪循環に陥りやすいです。こういった状態に対しては、ストレス緩和などの効能を持つ漢方薬での対策が効果的です。
おすすめ食材は、しそ、セロリ、三つ葉、みかんの皮を乾燥させたお茶など。ストレスは白髪の最大の敵。体と心をリセットし、気の巡りを整えることで、髪と心の健康を守ります。
まとめ:白髪は「体と心からの小さなSOS」
白髪は、単なる老化現象ではなく、体の疲れや血液の状態の悪化を知らせるサインです。自分に合った対策を取り入れることで、髪だけでなく、体と心のバランスを整えるセルフケア につながります。
美しい黒髪を保つために必要なのは、何も特別なことではありません。
- 栄養バランスの取れた食事
- 十分な睡眠と心の休息
- ストレスを溜め込まないこと
- 日用品を天然成分のものに変える
- ヘッドマッサージ
- 鍼灸治療 など
何事も、まずは食生活と睡眠です。基本的な、規則正しい生活を取り戻すことで、白髪だけでなく、全身の健康と若返りが目指せます。
そして、一度確認しておきたいのがシャンプーなどの日用品です。化学成分の多いシャンプーや白髪染めは、活性酸素が増える原因となり、頭皮を刺激して白髪や抜け毛を悪化させることがあります。
日用品を購入する際は、成分表を確認して、界面活性剤や科学香料などが使われていないものを選ぶことがオススメです。天然成分のシャンプーやヘナなどは、髪と地肌をやさしく守り、栄養と抗酸化物質をたくさん含んだ血の巡りを助けてくれます。毎日使う日用品は、できるだけ血液を汚さないものを選びたいですね。
白髪が伝えてくれた「しっかり休んで、自分自身を大切にしてね」のメッセージ、ぜひ受け止めてあげてください。
今日から、食事・睡眠・ストレス・日用品を少しずつ整えて、髪も心も、内側からツヤを取り戻す暮らしを始めてみませんか。

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