
「ピットブルって、怖い犬でしょ?」
確かに、ピットブルは闘犬として扱われてきた歴史があり、とても力が強いです。日本ではピットブルを見かけることがあまりないせいか、怖いイメージだけが一人歩きしているように思います。
私は現在、私の住む日本と、彼の住むアメリカ(フロリダ)を行き来する生活をしています。
彼の家にはピットブルのLilu(女の子/3歳半)がいて、毎日写真を送ってもらったり、テレビ電話をしています。はい、私とLiluがです。(笑)私がアメリカの家にいるときは、ほとんどくっついて楽しく生活しています。もう、「私が産みました!」と言いたいぐらい、"愛娘"として溺愛しています。
実際にピットブルと一緒に生活してみると、世間で思われている印象とは全く正反対の"本当の姿"を知ることができます。むしろ、こんなに愛おしい生き物を、私はいまだかつて見たことがない!!!と思うぐらいです。
この記事では、実際にアメリカでピットブルと暮らしてみて私が感じたこと、そして、うちのLiluの可愛い一面を、写真多めでご紹介していきます。ぜひみなさんに、ピットブルの本当の姿を知って、好きになってもらえたら嬉しいです。
ピットブルってどんな犬?
ピットブルの正式名称は、「アメリカン・ピット・ブル・テリア」。19世紀のイギリスでスタッフォードシャー・ブル・テリアやブルドッグを掛け合わせた、屈強な犬です。体重は14〜36kg程度とされ、体格の個体差は大きいですが、がっしりとした骨格と筋肉が最も大きな特徴です。
日本ではまだ珍しいですが、アメリカでは本当にポピュラーで、街の住宅地やドッグパークで普通に見かけます。私自身も散歩中に「うちもピットブル飼ってるよ!」と話しかけられることが何度もありました。
アメリカでのピットブルの役割と偏見
アメリカでは、治安の厳しい地域も多く、家の番犬として大型犬を求める家庭が一定数あります。ピットブルはその忠誠心と勇敢さから、セキュリティードッグ(番犬)として信頼されています。
でも一方で、こうした背景と無関係に「危険」と決めつけられてしまう偏見も根強いのが現実です。ドッグパークの大型犬エリアでも「危険犬扱い」されてしまうことがありますし、地域によってはピットブルに規制があったり、賃貸物件で断られたりすることもあります。
「闘犬」だけがピットブルの本質じゃない
確かに歴史的には、ピットブルは闘犬の犬種として使われていた時期があり、それがイメージを悪くする大きな要因になっています。
でも実際は、「ナニードッグ(子守犬)」と呼ばれることもあり、人ととても近い距離感で暮らしてきた歴史もあります。人間のそばで生活し、家族と深い愛情と信頼関係を築くことが多かった犬種なのです。
ピットブルは、その見た目とは裏腹に、とても感受性豊かで繊細な心を持っています。人間家族と深い愛情と絆を結び、家族に危機があれば、迷わず飛び込んで、家族の安全を守ります。小さな子ども相手にも、力をうまく加減しながら一緒に遊んだり、お昼寝をしてくれる子が多いです。
私が感じるピットブルの第一印象は、「人懐っこさ」と「穏やかさ」、そして「感受性の豊かさ」です。
ただし、飼い主の責任はとても重い
ただ、これは本当に大事なことなので、ハッキリと書いておきます。
ピットブルを飼うことは、誰にでもできることではありません。また、飼い主は重い責任を負うことになります。
ピットブルは、ただやさしいだけではなく、とても力が強く、いざという時には迷わず闘う犬種です。ピットブルの大きな頭の筋肉は、噛む力に直結しています。その顎の力強さゆえに、事故が起きた場合は深刻になりやすいとされています。
また、ピットブルはとてもパワフルでエネルギッシュです。運動不足になるとストレスが溜まりやすく、刺激が多い場所で興奮することもあります。また、繊細な性格の子も多く、それゆえ不安がつのって制御が効きにくくなることもあります。
そして、人間の感情や行動にとても敏感で、あなたが緊張や恐怖を抱いて接すれば、その感情が犬にも伝わります。これはどの犬種でも同じことですが、ピットブルの力が大きいだけに、飼い主の安定したメンタルと真剣なしつけが特に重要になります。
Liluはシェルターからお迎えしました
Liluは、フロリダの保護シェルターから家族になった、保護犬です。
シェルターのサイトに載っていた、Liluの写真を見た彼が一目惚れして、すぐにコンタクトを取り、迎え入れました。まさに、運命の出会いといった感じでした。
↓当時シェルターで掲載されていたプロフィール写真です。
シェルターの活動は、こちらのリンクから見ることができます。
▶ Lake County Animal Shelter(Facebook)
アメリカでは、無計画な繁殖や放棄により、シェルターには多くのピットブルがいます。家庭環境や飼い主の準備不足が理由で、なかなか新しい家族に出会えない子も多いのが現実です。
うちの子、こんなにかわいいんです!
ごめんなさい、ただの親バカ自慢です!笑
もしもピットブルに出会ったら
これはピットブルに限らずですが、大きな犬を見かけたときに、お願いしたいことがあります。
- 急に大きな声をかけない
- 走って近づかない
- いきなり手を伸ばさない
- 子どもや小型犬を近づけない
- 近づく前に、飼い主さんに許可をとる
- ゆっくり落ち着いて触る
大型犬のオーナーは、どんなに完璧にしつけをしていても、「もしも愛犬が誰かを怪我させてしまったら…」というリスクを想定しながら外出しています。ノーリードでキャンキャン吠えながら突っ込んでくる小型犬、乱暴に犬を叩く子ども、飼い主の許可なく無理やり触ろうとする無神経な人も、残念ながらいます。
もしも、愛犬が誰かを傷つけてしまった時、日本では「動物の占有者責任」として飼い主が民事裁判で責任を問われます。一方、アメリカでは州や地域によって対応が異なりますが、重大事故の場合、「安楽死(殺処分)」の判断が下されることもあります。オーナーは、愛犬の命を守るために真剣にリードを握っているのです。
だから、どうかお願いです。特に、お子さん連れや小型犬を連れている方、むやみに大型犬には近づけないで下さい。動物に、絶対はありません。どんな動物でも、恐怖や強いストレスが重なると、防衛本能から攻撃へとつながる可能性があります。
犬は、人間の感情をうまく理解できる動物ですが、特にピットブルは、人間の表情やエネルギーに敏感な子が多いと感じます。ぜひ、ピットブルを見かけたら、少し離れたところからオーナーさんに話しかけ、許可をもらってからやさしく触れてあげてください。そうすればきっと、愛嬌たっぷりなかわいさを振りまいてくれるでしょう。
「恐れ」と「畏れ」
「恐れ」と「畏れ」、これはよく神様に対して使われる表現です。「畏れ」とは、神仏、自然、あるいは圧倒的な偉大な存在に対して、敬意を抱きつつ、かしこまる気持ちや、慎んだ態度になることを意味します。
動物に対しても同じように、恐れるのではなく、畏れの気持ちで敬意をもって接することが、彼らと安全にふれあうための最も大切なことだと思います。
すべての動物と人間のトラブルは、人間側の「畏れ」の欠落が原因だと、私は思っています。
まとめ:ピットブルは愛情と信頼の塊
ピットブルは確かに、大きくて力強い犬です。だからこそ、飼い主の責任もとても重い。
でも、それと同時にピットブルは、家族と深い信頼関係を築き、忠誠心に満ち、とてもやさしく愛情深く、感受性豊かに人と暮らす犬種です。甘えん坊で、お茶目で、おっちょこちょいで、ビビリで、寂しがりやで——まるで、ムッキムキな赤ちゃんです!
あなたがもし、ピットブルに対して少しでも怖いイメージを持っていたのなら、この記事でその誤解が解けたら嬉しいです。
インスタにLiluの写真・動画を載せています
これからも、インスタにLiluの動画や写真をあげていくので、ぜひ覗いてみてくださいね〜。

